もし、長年住んでいる自分の家で雨が漏っていたら、あなたならどうしますか?
普通は近所の工務店か瓦屋さんに頼んで、みてもらうんですが、
あなたが、屋根からの転落を恐れないのであれば、自分で屋根に登ってみるのいう選択肢もあります。
もしかしたら簡単に直るかもしれません。ここでは、自分で出来る簡単な応急処置をお教えします。

まず、屋根に登るときのポイント。

濡れている瓦には、絶対に乗らないで下さい 。
これを守らないと、あなたは自分の命を落とすかもしれません。僕ら専門職の人間でも濡れた屋根へは登りません。
もちろん、霜がおりた、もしくは凍った屋根は論外です。

では屋根が完全に乾いてる晴れの日という事を前提に話を進めます。
まず、どこで雨が漏っているかを調べます。家の中で漏った箇所をよく覚えておき、実際の屋根を見て大体の見当をつけます。
大体の箇所が分かったら、いよいよ屋根に登ります。
ハシゴや脚立は出来るだけしっかりした物を。そして地面が安定している場所に架けます。
そして、いよいよ登ります。ここで覚えておいて欲しいのは、登るのは比較的簡単ですが、降りるときは非常に怖いです。
登りきる前に一度下を見たほうがいいかも?屋根に移る前なら後戻りは簡単ですから。

屋根に登ったら、雨が漏った箇所を探すことになります。瓦は割れていないか?ズレてないか?
瓦が割れている場合は、新しい瓦を差し込むか、トタンを切って差し込む事になります。
瓦のサイズは、ほとんど一緒なので、簡単に差し込めると思いますが、サイズがどうしても合わない場合は、
グラインダー等で削ってください。そうすればすんなり差し込めます。
土葺き工法よりは引っ掛け葺き工法の方が簡単に差し込めます。

瓦のズレで雨が漏っていた場合は、ちょっと上に押し上げると正しく入る場合がほとんどです。

どうしても雨漏りの箇所が分からなければ工務店か瓦屋さんに連絡して下さい。
雨漏りの原因って、実は瓦のせいだけじゃないんですよ。他にもいろいろな要因がありますから。

さぁ、これで雨漏りの修理は完了。余裕があれば、他にも悪い箇所が無いかチェックしてみてください。
瓦のズレも何もせず放っておくと、雨漏りの原因となります。出来るだけ真っ直ぐにしておきます。
他には、シックイが剥がれてないか?棟の銅線が切れてないか?土にコケが生えていないか?(水が入った証拠)
もし何らかの異常があったら、工務店か瓦屋さんに連絡して下さい。
早めの発見、早めの修理が屋根を長持ちさせる秘訣です。

さて、無事に修理が終わりました。あとは無事に下へ降りるだけです。気を付けて降りてくださいね